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2007年11月22日

82  マンションの「建物の維持管理」、責任者は誰? その1

マンションの管理組合は「マンション購入者が全員で構成する、建物並びにその敷地及び付属施設の管理を行うための団体」のことです。

分譲マンションは、マンションの敷地や共用部分はマンション購入者全員の共有財産です。これを維持管理するために、「区分所有法」で管理組合の設立を義務づけられたものです。

管理組合は、管理規約や理事長、理事会の存在、総会の開催が在る無しにかかわらず存在しています。

マンションの新築分譲後、入居が開始された時期から、マンションの維持管理は全て、管理組合の責任となります。

つまり、マンション購入者全員の共同責任ということになるわけです。

一般的に、マンション分譲業者は、管理組合がスムーズに運営開始ができるように、管理組合の業務を代行する管理会社を指定します。

従って、マンションの維持管理に関する品質は指定された管理会社の能力次第と言うことになります。しかし、マンション購入者にその時点では、管理会社の良否を判断することはほとんど不可能です。

マンション購入者は、契約時にそれを半強制的に承諾することになります。結果としてマンションの維持管理は全て管理会社がしてくれるものと錯覚したままマンションに住み続けることになります。

マンションは、見知らぬ人たちが共同で購入した「乗り合いバス」のようなものです。運転の仕方や故障した時の修理の仕方を知らない乗客が安全に目的地(建物の寿命)までどうやって運行していけばいいのでしょうか。

これらの現実を踏まえた上で、マンションの大規模修繕工事等を含む建物の維持管理の問題について考えてみたいと思います。


次々発覚する建築関係の偽装。食品関係の偽装とは比較にならない社会的責任の大きさ。






Posted by haru at 09:39│Comments(0)
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