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2007年10月06日

56  マンションの水道料、なぜ管理組合に払うのか?

マンション住民はあまり意識はしていないと思いますが、ほとんどのマンションで管理組合が自治体から水を買取、その水を各住戸に販売しているという方式をとっています。

つまり、管理組合は親メーターで一括して自治体に水道料を支払い、各住戸の子メーターを管理員等が検針して自治体での水道料金算定法に基づいて各住戸に請求しています。

親メーターで水道料を支払う場合は、多くの自治体で水道料金の算定の際、共同住宅用の大口割引制度を採用している為、マンション全体の使用量を戸数割りした場合の低い単価を適用しています。

本来、水道料金は水をたくさん使うほど料金単価が割高になる仕組みになっていますが、この大口割引という特例申請をしておけば、各住戸の合計使用料よりも管理組合が自治体に支払う水道料のほうが安いことになります。

管理組合としては、その差益で共用部分で使用する散水用の水道料等を支払うことが出来、さらに剰余金も発生します。自治体にもよりますが100戸ほどのマンションでは年間50万円~100万円くらいの金額になることもあります。

注意が必要なのは、マンションの分譲直後に大量の売れ残りがある場合、最初の入居者分の申請しかなされていませんから、水道料金が高いままで申請されていることがあります。管理会社が忘れていることがありますので、現在の全入居者分で申請されているか水道局に確認しましょう。

また、親メーターから各住戸の子メーターまでに埋設給水管がある場合、漏水が発生していても土中に浸透している為、長い間気がつかないこともありますので、親メーターの水道使用量の変動に注意することも必要です。

水道料金の徴収や支払は管理会社に委託していますが、管理会社は機械的に処理している場合が多いので管理組合で定期的な確認が必要です。


「生保不払い38社910億円」 そういえば、あまり知らないマンションの損害保険の内容。

Posted by haru at 08:11│Comments(0)
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