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2008年01月20日

105  最近の管理会社は? その2

マンションの管理を受託している管理会社は、受託戸数のランキングの上位10社で日本のマンションストックの4割近くを占めています。大手と言われる管理会社のマンション管理に関する影響力は大きいと言えます。

そこで、某大手の管理会社の実態の一部について見ます。

分譲会社系列で受託戸数上位10社の内の一つである管理会社が管理している某マンションの事例です。

そのマンションは、築15年を過ぎて初めて管理規約の大幅な改定を実施しました。理事会で自主的に国が公表した最新の「マンション標準管理規約」を参考に改正案を作成し、総会決議の後、承認された改正規約が全戸に配布されました。

配布資料は管理会社が作成したものです。しかし、その改正案は、総会で決定した内容とは違うものが配布されていました。

原因は、その管理会社が全社的に独自で作成している標準管理規約をもとに、修正した内容をそのまま配布したものでした。担当者であるフロントマンが社内の事務担当者に資料を作成させ、内容を確認しないで各住戸に配布した結果だと言うことが分かりました。

その管理会社は「マンション標準管理規約」に準拠していますが、微妙な部分で管理会社の都合のいいようにかえられたものを自社で標準管理規約としているのです。

管理組合から依頼を受ければ、その社内標準管理規約をもとに管理規約の改正案を提案しているようですが、内容の詳細はここでは省略します。

この事例で分かることは、事務処理の効率化のもとに役割分担をし、機械的に処理がなされていることや「コンプライアンスの徹底」を表明して、最低限の法律は遵守するが、後は自社の都合で管理組合をコントロールしていると言うことです。

また、フロントマンが受け持つ管理組合の数が多い為、細かいところまで目が届かず、事務的に処理せざるを得ない実態です。

このマンションは、理事会が主体的に管理規約の改正を実施した為に、問題を回避できましたが、大手だからと安心して管理会社に任せきりの管理組合は、問題があることすら気づかないのではないかと思います。

この管理会社の話しもう少し続けます。


製紙業界の古紙の配合率の偽装発覚。又、NHK記者らの株のインサイダー取引疑惑。企業の表明している「コンプライアンスの徹底」とは掛け声だけなのか?

Posted by haru at 07:54│Comments(0)
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